GreenLifeTechnologyを学ぶ
人々の暮らしを豊かにするGreen Life Technologyを学びます
電気は人々の暮らしには欠かせないものです。
本学科では、環境に優しいエネルギー変換技術から効率よく電気を使いこなす技術に至るまで、
未来の人々の暮らしを豊かにする電気電子技術を学ぶことを特色としています。
自然エネルギーを最大限に利用し、環境に負担をかけないスマートハウスや電気自動車等の最新の
技術開発に携わる人材を育成します。
電気エネルギーの創生・蓄積・利用を体感できる実践的な教育
電気を作って、蓄えて、効率的に使いこなす体験学習ができます。講義による基礎学習と、
太陽電池、燃料電池、モーター、LEDを題材とした実験学習とが両輪となって、実践力に磨きをかけます。
さらに自然豊かな長野県の環境資源を活かした再生可能エネルギーの開発等を通して、地域産業
をグローバルに展開する力を養います。
未来の生活環境を実現、エネルギーラボ
電気を作って、蓄えて、効率的に使いこなす体験学習ができます。講義による基礎学習と、
電気は安くて目に見えないからこそ無駄にしがちです。そこで、発電設備から人々の日常生活に電気
が届くまでの各技術について「見える化」を意識した活動を行います。太陽光発電、電気を蓄える
バッテリー、ITを利用した電力制御等の技術を融合させた次世代電力ネットワーク(スマートグリッド)
に関連する教育研究を通して地域の未来に役立てます。
スマホ → スマートハウスへ
スマホ → スマートハウスへ
・エアコンのON、OFF
・冷蔵庫の中身の情報
・お風呂のお湯はり
・電気自動車(EV)のバッテリー充電状況、充電
・家のバッテリー(太陽電池より)の充放電
・照明のON、OFF
・施錠の確認
電気電子工学科では、以下のような情報・通信分野の選択科目が受講可能です。また、関連の資格取得が可能で、その支援も行っています。
情報・通信技術
(専門選択科目)
通信工学、移動体通信ネットワーク、コンピュータネットワーク、など
(資格取得と支援)
第一級陸上特殊無線技士、第三級海上特殊無線技士、情報処理技術者、
電気通信主任技術者、電気通信設備工事担任者
メガソ-ラーの故障診断技術
太陽光発電システムの急激な普及に伴い、システムの保守点検を、なるべく効率よく行う必要性が、高まっている。
図 劣化を含む太陽電池モジュールの設置外観
診断用太陽電池モジュール
・出力低下の原因として考えられる要因
→セルのクラック、バスバーの断線
・外観からは分からない故障が生じても、すぐには、出力に現れない場合もある。
クラックや断線は生じ、時間を減るたびに、高温の熱ストレスや、電流が流れることで、
劣化がより早く進行する。
メガソーラーの例
図 1.3MW 太陽光発電プラント(新興マタイ㈱ 提供)
目視だけで何らかの故障・劣化を見つけるのは、かなり難しい。
図 整地を行う前のメガソーラー設置予定地
・メガソーラーは、設置場所の選定がカギとなる。整地するには費用がかかる。
・雑草対策なども、事前に施しておく必要あり。
・最近は、ヤギなどの動物を飼うことで、太陽電池アレイの裏面の雑草を管理する事例も報告されている。
保守点検の重要性
・2012年は ¥42/kWhで20年間の固定価格買取。2013年は¥37/kWh
・メガソーラーは、システム価格が¥3-5億。
・日射条件やその他条件によるが、13年前後で原価償却、20年は買取が保証。
・売電収入は、投資が\3億なら、総額\6億。利益は3億程度。
劣化で出力低下すると、それだけ売電収入の損失。
・出力低下比率が、平均で積算量の0.5%であれば、\6億想定でも、¥300万もの損失。
・マンパワーで微弱な出力低下から、故障を検出するのは、非常に厳しい。